本研究室ではデザイン理論の社会への適用を目的とした研究を行なっています。従来のデザイン研究では人間を中心として建築、都市、製品、情報、サービスなど単一領域に主眼を置いてきました。しかし、昨今の対象はそれらが高度に融合した「システム」として存在しています。たとえばスマートシティでは人間を中心としたサービス、情報、建築、都市の「組織体(システム)」として統合する必要があります。このような複雑な対象ではすべてを論理的に秩序立てるだけでなく、構想においては建築家やデザイナーのビジョンや倫理観も反映されます。しかし、構想がどのように構築されるのかはまだ明らかになっていません。また、あらかじめ示された仕様や制約だけでなく、デザイン対象をとりまく文化的、社会的背景も構想に影響します。このような問題意識から従来のデザイン理論の枠を超え、総合的な視点からインタラクションデザイン方法論を研究し、社会実践を通してデザイン理論の提案を目指しています。
ミッション
1)市民、2)コミュニティ、3)文化における人間と人間、人間と人工物、人間と環境のインタラクションに着目してデザイン理論を解明し、社会実践を通して社会に還元する
Back to Top